南アフリカロックダウン17日目:#Stayhome をポジティブにとらえなおしてみる
南アフリカロックダウン、17日目です。
先日ロックダウンが2週間延長されまして。21日間が35日に。
それも本当に35日で終わるのかどうかは不明。
ロックダウン延長のアナウンスとともに、南アフリカの公務員の給与を3分の1にする、という発表もあり、Twitter上ではどこぞの国の首相と違う…云々というコメントも見受けられました。
ラマポーザ大統領がどうか、ということについて、パートナーとも話したけれど、彼は前の大統領を皮肉って
「今のところ、職務を全うしているよね、奥さんも1人だし」と言っていました。
(前大統領は、汚職によって最終的には辞任させられた形で退任しており、奥さんも5人くらいいたそうです)
国が積極的に、なぜ・何を目標にロックダウンをするのかという方針を見せてくれると、市民として安心感もあるということだと思います。
よふかし部をしました
日本でも自宅で過ごす人が増えている、ということで、オンライン飲み会流行ってますよね。
もっと飲み会よりはもっとテーマがあって、勉強会やセミナーよりはカジュアルに話せる場を作ろう、ということで「よふかし部」というイベントを開催。
「社会人になってから、フラットな立場で様々な背景を持った人と議論する場ってなくなってきたよね〜。」というユーザーの声から(といっても私の大学の友達ですが)、ランダムに"社会人"を集めて、夜中の23時からお酒を片手に語らうイベントです。
初回のメンバーはびっくりするほどアフリカに縁がある人が多くて、ルワンダの起業体験プログラムに参加したメンバーが2人。
新卒ケニアスタートアップの元リケジョ、新卒協力隊(パプアニューギニア)からの現在タンザニア勤務の先生、と個性的な方たち。
普段は東アフリカにいる2人も、今回の新型コロナ騒動で日本に一時帰国中でした。
コロナをポジティブにとらえなおしてみる
「コロナどう?」っていうかなりざっくりとしたテーマから入り、それぞれの今チャレンジしていることとか、キャリア観について語らいました。
コンサル勤務の人も、外資キャリアの人も、国際協力畑の人も、スタートアップの人もいたのですが、なんとなく共通してるものもあり不思議な感覚。
自宅で過ごす時間が増えている中で(中でもJICA案件でタンザニアに行っていた方は、帰る目途もなく、日本で仕事があるわけではなく、時間をどう使うのかを考えているそう。という一方で、相変わらず通勤している人もいて…)、どう将来を考えるか。
今回の出来事は、これからどうなるか、想定できる人はほとんどいない。
不確実性において、ある意味みんなフェアかもしれない。
内省をする時間が増えたことで、人生やキャリアを考えるきっかえになりそう。
この不確実性を楽しんだほうが勝ちだ。
などなど、思ったよりもこの"非日常"をポジティブにとらえなおす考え方(もちろんなくなっている人もいるので、不謹慎といわれかねないことも承知)もあって、なるほどなあ、と思いました。
自分ではどうしようもできない出来事があって、必要な自粛はしたうえであれば、どう動くか、どうとらえなおすかは個人次第だし、なるべくポジティブに、未来を作っていくほうに力点を置きたいなあ、と思います。
今日、物乞いをしてきたホームレスと話した
とはいえ、そういった考えを持てる余裕があることにも感謝しないとなあ、と思う出来事が今日ありました。
スーパーに歩いて行ったとき、道に立っていた10代の少年がパンをくれないか、と話しかけてきました。
パートナーといたので、パンを買ってあげることにして、ガソリンスタンドにあるコンビニまで一緒にあることに。
南アフリカでは、ホームレスの人が多くいます。ジニ係数が世界最悪、世界で最も所得の不平等がある国といえるこの国で、貧富の格差は大きな問題です。
上の記事にあるようにロックダウン中、家がない人たちには、学校が解放されていることに一応なっています。
が、今日話した彼曰く…
■学校の場所を聞いたけれど、歩いて2-3時間かかるし、道もわからないから(シェルターになっている学校に行ったことはない)
■普段寝泊まりしている、このエリアの教会やNPOのシェルターも閉まっているので、寝るところがなく、野宿している
■人通りもないので、3日間何も口にできていない
政策があっても、ホームレスのひとはものすごく多いし、ヨハネスブルグは結構広い。
なかなかその恩恵をみんなが受けることはできません。
上の記事も、写真を使ってわかりやすく伝えていますが、難民のステータスの方なども苦しい生活を強いられているよう。
「元に戻る」という表現は正しいかどうかはわからないし、そうなるかわからないけれど、早く少しでも状況が改善されることを願うばかりです。