動機はいつだって不純

南アフリカ・ヨハネスブルグで暮らすノマドワーカーのつぶやき

南アフリカにきて1か月経ちます―婚約・ビザの手続きについて

つくづく自分はマメじゃないんだなあ。と思いながら、更新の止まったブログを見返していました。

 

4月14日に日本を出国し、15日のヨハネスブルグに到着。

ついに、南アフリカでの生活が始まり、早1か月経とうとしています。

 

とはいいつつ、まだまだ安定した生活とは言えず、様々な役所手続きに追われている次第です。

備忘録的に、諸々に手続きについてだらだら書いていこうと思います。

 

そもそもなんで南アフリカに来たの?

はい。私は学生時代、中東地域の学生と交流する学生団体の代表をやったり、アラビア語を第2外国語として勉強したり、卒論もパレスチナの封鎖経済について書きました。

大学4年生くらいからインドにはまりはじめ、アートフェスティバルのボランティアをしてから、よりにもよってトライバルアートが大好きになり、インドの先住民族の村に行ったりしました。

社会人になってから、初めの有給で行ったのもインド。はまった初めの年は、1年に3回もインドに行きました。(直感で動くタイプなんですね)

一応、大手企業でコンサルタントとして2年半くらい働いていた時は、はじめに配属されたプロジェクトは海外案件。それまであまりご縁がなかった東南アジアに深くかかわるものでした。出張でカンボジアインドネシアに行ったり、実際に訪問することはなかったものの、ミャンマーの政府要人を招聘したり、ラオスのITチームとテレカンしたりしてました。とても懐かしい。

そのあとのプロジェクトは、政府系組織に常駐したり、宗教系組織がクライアントだったりいろいろでした。

いろんなものに興味を持って、いろんなところに行ったものの、アフリカのアの字も出てこなかった私の人生。

(あ、でもコンサル時代、仕事で遅くなった時によく一人で飲みに行ってたBarの店長さんがガーナ人のひとで、常連になったこともあったな。イマノアフリカとかのイベントに出店するときはアルバイトもしてたし、南アフリカ移住の前も、わざわざプレゼントもくれたくらい仲良しだった。)

 

突如として、アフリカがでてきたのは、24歳の時。

自分のキャリアを見直そうと思って、会社を辞めてもいいと思って応募した(結局有給で乗りました。いろいろご配慮いただいた前職の上司には感謝しかありません)、内閣府の国際交流事業。日本+10か国から青年が集まり、2か月ほど船の上で過ごします。

その参加国の一つが南アフリカでした。アフリカからは、あとモザンビークから参加者がいました。

そのプログラムで会った一人が、いまのパートナーなのです。

 

そう、移住の目的は彼がいたからなのです。

 

配偶者ビザを得るまで

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これは前回滞在でイースタンケープの結婚式に参加した時の写真。Khosa族伝統の式でした

そして今、私は南アフリカに来て1か月。まだビザを取るための旅路の途中にいます。

手順としては、ざっくりと

①出国前:海外転出手続きをする(日本の役所)

②婚約:南アの法律の下、結婚する(南アの役所。のちに日本大使館でも手続きをする)
 ※南アには短期ビザで滞在。足りなくなったらビザランあるいは延長申請予定

③ビザ取得:婚姻関係の下、配偶者ビザを取得する

 

①出国前の手続き

海外移住するまでの日本での手続き(①)は、まあ行ってしまえばシンプルでした。

海外赴任や海外での起業したりする場合は、日本出国前にビザを取得したりするので、結構時間がかかるらしいですが、とりあえず観光ビザで行ってしまう予定だったので比較的楽でした。

主な手続きは

  • 銀行口座の解約、あるいは海外居住者として登録(一部の銀行は海外在住者でも口座を保有できる)
  • 役所での海外転出届(海外転出することで、社会保険の適応外に。保険証やマイナンバーは役所に返却。年金も手続きしなければ納付対象外)
  • 保険の見直し(生命保険とかどうしよう、ということで問い合わせました。私は結果そのまま継続することに)
  • 諸々の住所変更(銀行や保険などは、実家の住所や電話番号に変更しました)
  • 携帯電話の解約

ここで、やっとけばよかった…と思うのは、戸籍謄本を取っておけばよかった…ということ。後々の婚約の手続きに必要になりました。

②婚約の手続き

パートナーも言っていましたが、南アフリカの役所のお仕事ぶりは、あまり褒められたものではありません。Webの情報をみても、どうしたらいいのかよくわからないので、現地のHome Affairsに行き手順と必要書類を確認しました。

日本でもそうであるように、南アフリカでも、自国民同士の結婚と国際結婚では手続きが違います。

確認したところ、手順は以下の通り

必要書類の準備・提出→インタビューアポイント→イミグレーションインタビュー→結婚インタビュー

【2019年4月時点で必要だった書類はコチラ】

独身証明書(この発行に3か月以内に発行されてた戸籍謄本が必要でした。パスポートと戸籍、手数料で日本大使館で発行してもらえます)、カップルのIDコピー、カップルそれぞれの両親のIDコピー、各両親による結婚を承諾している旨のレター+サイン

 戸籍を本籍地から取り寄せたため、書類を準備するのに時間がかかりました…

そして、先日書類を提出し、インタビューの日程を決めたところ、一番早くて空いているのが1か月後!

6月ですよ。なかなか道のりは長いですな。

イミグレインタビューは私(外国人側)一人、結婚インタビューは、カップル二人+2名の証人で行われます。

③ビザ取得の手続き

ということで、日本でも婚約の手続きは踏んでいないため、どこの国の法律の下でも、正式に婚約関係ではないのですが、晴れて婚約関係になったら、やっとビザ申請の手続きに移ることができるのです。

しかし、これもまたいろいろ面倒くさい。

この手続き、日本でやらないといけないのです。

在日南ア大使館に、必要書類とパスポートを提出し、約6週間かかるとのこと。その間はパスポートが手元にないので出張できません。いろいろ調整しないといけないなあ、なんて思ってます。

 

ところで仕事はどうしているのかい?

と、そんなところで、まだまだ前途多難です。ちゃんとビザがもらえれば、南アフリカに「市民」として(外国人ではなく)銀行口座を作ることができたり、労働に関しても、市民と何ら変わりない扱いを受けることができます。

それまではちょっと身動きがとりにくい。

とはいえ、社会人として働いた期間が3年弱と短く、たとえコンサルだったとしても、無収入の期間が長ければあっという間に貯金はすっからかんになります。

今は南アフリカにいながら、ノマド的に日本の会社と働いています。いちおう形は社員です。

この後何年か先はどうしているのかわかりませんが、今いる場所で、自分のスタイルを確立していきたいですね。

 

では、今日はこのへんで。